ベルゼブブ(ベルゼバブ)

出身地:シリア

地獄の君主の一人、ベルゼブブ。堕天した熾天使の王である。その名は、「蝿の王」、「糞山の王」などを意味する。元来はカナアン地方の豊穣神であったバアル・ゼブル(高き館の主の意)が、ユダヤ教に吸収され魔王となったと言われる。

蝿は生き物の死骸を土に還す役割を担う。肉体は蛆に喰われ、魂は蝿によって死霊の国へ運ばれるのだ。したがって、ベルゼブブは罪深き堕天使といえど、世界の理の重要な役割を担っていると言えるだろう。
キリスト教では悪霊の王とされ、人に取り憑いたり、罪に誘ったりする存在で、七つの大罪「暴食(大食)」を司る。